本サイトではより多くの方に快適に利用して頂ける様に、アクセシビリティ面を充分に考慮したコンテンツの提供を心がけております。その一環として、閲覧対象コンテンツのすべてにスタイルシートを使用して制作しております。現在閲覧に使用されているブラウザには、当方制作のスタイルシートが適用されておりませんので表示結果が異なりますが、情報そのものをご利用するにあたっては問題はございません。

マラソン&ランニングニュース

若おかみは元五輪選手=競歩から転身、夢新た―喜多真裕美さん

(2015/5/26-5:17)

 陸上女子20キロ競歩で五輪に3大会連続出場した元トップアスリートが、異例の転身をして力強く歩んでいる。老舗旅館の若おかみ、喜多真裕美さん(35)だ。旧姓川崎。「とても幸せ。新たな夢も持てている」。目の輝きは選手時代と変わらない。

 ロンドン五輪後の2012年11月、石川県小松市の粟津温泉にある「喜多八」に嫁いだ。3代目の重光さん(38)と二人三脚で切り盛りしている。

 茨城・下館二高で競歩を始め、卒業後に頭角を現す。04年アテネ五輪、08年北京五輪に出場するなど第一人者として活躍。だが、優勝を狙った10年秋のアジア大会で4位に終わり「目標を見失いかけた」。行きつけの店で失意の「一人焼き肉」をしていると、店主に成田山新勝寺での占いを勧められ、すぐに実行。人生の岐路も意識していた。

 占師に「結婚するなら旅館のおかみになりなさい。相手は3歳年上の長男」と言われ、競歩の後輩で仲の良い鈴木雄介(富士通)に話すと「その人、きっと僕のいとこですよ」と意外な反応。鈴木は石川県出身。間を取り持った。

 演劇に夢中で陸上や五輪への関心が薄かった重光さんだが、実はこちらも占いで「(伴侶は)知らない世界から来る」と告げられていた。2人は11年3月に初対面。互いに新鮮さを覚え意気投合した。偶然とも運命的とも言える出会いだった。

 真裕美さんは昨春、若おかみとしてデビュー。本業に励みながら、女子競歩の実業団チーム発足という夢を抱く。今年3月、鈴木が全日本能美大会(石川県能美市)で男子20キロの世界新記録をマーク。競歩が盛んな土地柄だ。「女子選手の受け皿になりたい」。おかみ兼監督の二刀流が実現するか。

[時事通信社]


ニュース一覧

マラソン&ランニングニュース

ニュース一覧
初心者ランナー基礎講座