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マラソン&ランニングニュース

最速フォームで頂点へ=競歩で金狙う鈴木

(2015/6/11-14:24)

 3月に陸上の競歩男子20キロで世界新記録を樹立した鈴木雄介(27)=富士通=がこのほどインタビューに応じ、8月の世界選手権(北京)に向けて「調子さえ合わせることができれば、金メダルを目指せる位置にいる」と自信を見せた。

 全日本競歩能美大会で出した1時間16分36秒の世界記録は、鈴木にとって既に過去の出来事という。「もう忘れて、北京に気持ちが向かっている。今は世界陸上へ時間をかけて仕上げるイメージ」と話す。

 持ち味は誰もが認める美しいフォーム。「滑らかに動いていれば、ほとんど力を使わず勝手に動いてくれる」と独特の感覚を口にする。両足が同時に地面から離れないこと、前脚が接地の瞬間から地面と垂直になるまで真っすぐに伸びていることが競歩の規則だ。

 一般的に歩型違反の失格は珍しくないが、鈴木は警告を受けることも少ない。「練習で常にきれいな動きを意識している。(歩型で)悩んだ経験はないが、逆に他の人より考えた時間は長いと思う」と自負する。

 股関節の柔軟性が高いわけでなく、心肺機能も人並みで、肉体的に優れた部分はないと自覚するが、徹底した自己管理でトップレベルに上り詰めた。「目標を一つ立てたら、どういうことをすれば達成できるかを明確にする。ある程度、余裕を持たせた計画を立てて到達する。それを一番大切にしている」

 その意味でも、世界記録に満足していない。「ステップアップできてきたけど、まだ理想には達していない。金メダルを取って、成功したと言える」と世界一に照準を定めている。

◇鈴木雄介の略歴

 鈴木 雄介(すずき・ゆうすけ)中学2年で競歩を始め、石川・小松高、順大に進み、06年世界ジュニアの1万メートル競歩で3位。11年世界選手権20キロで8位に入賞し、12年ロンドン五輪は36位。昨年の仁川アジア大会は銀メダルだった。今年3月15日の全日本能美大会で1時間16分36秒の世界新記録をマーク。170センチ、57キロ。27歳。石川県出身。

[時事通信社]


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