【オースティン（米テキサス州）時事】陸上のテキサス・リレーは２８日、テキサス州オースティンで行われ、男子１００メートルで桐生祥秀（東洋大）は３．３メートルの追い風参考記録ながら９秒８７で優勝した。山県亮太（慶大）は同じく参考記録１０秒１５で２組７着で８位だった。

　２メートルを超える追い風を受けた記録は公認されない。男子１００メートルの日本選手では、１９９５年に伊藤喜剛が追い風９．３メートルで手動計時９秒８を出したことがある。日本記録１０秒００を持つ伊東浩司は９９年に手動で９秒９をマークした。　

　男子４００メートルリレーの日本（山県、高瀬、藤光、桐生）は３８秒８４で２位。男子２００メートルの高瀬慧（富士通）は２０秒０９（追い風参考４．５メートル）で２位、原翔太（上武大）は２０秒４９で６位だった。

◇桐生祥秀の略歴

　桐生　祥秀（きりゅう・よしひで）滋賀・彦根南中から京都・洛南高に進み、１３年４月の織田幹雄記念国際の男子１００メートルで日本歴代２位の１０秒０１をマーク。初出場した同年の世界選手権では１００メートルで予選敗退、４００メートルリレーは１走で６位入賞。昨春、東洋大に進学し、日本選手権で初優勝。７月の世界ジュニア選手権では１００メートルは１０秒３４で３位、４００メートルリレーでは２位に貢献。仁川アジア大会は故障で欠場。１７５センチ、６９キロ。１９歳。滋賀県出身。

［時事通信社］