早大競走部の駅伝監督から住友電工陸上競技部の監督に転身する渡辺康幸氏（４１）が１９日、東京都内で記者会見した。４月１日付で入社する渡辺氏は「世界に通用するランナーを育てたい」とマラソン選手の育成に意欲を示した。

　渡辺氏は現役時代に早大のエースとして箱根駅伝で活躍し、監督としては２０１０〜１１年に大学駅伝３冠を達成。「これからは箱根駅伝で育った選手を世界に旅立たせたい」として、２０年東京五輪に代表選手を送り込むことを目標に掲げた。

　チームには早大で指導した北京五輪代表の竹沢健介が在籍しており、「彼を復活させないといけないと思ったのも住友電工を選んだ理由の一つ」と説明。「（マラソンで）２時間５分台までは日本人でもいける。思い切った改革をしようと思う」と抱負を語り、駅伝よりもマラソンを重視した指導を進める方針を示した。　

［時事通信社］