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RUNNERS WOMAN
記念すべき初レースは湘南の砂浜を10㎞! どうなる、レースデビュー!?
(前編はこちら)⇒http://runnet.jp/woman/special/detail/1886980_1730.html
時刻は午前10時半。いよいよ10㎞の部、スタート!
走者いっせいに駆けだします。いざ勝負(主に砂浜との)!
それにしても空は青く、海はただただ広い。進行方向前方にある富士山こそ
霞がかってみることができませんが、ロケーションは最高です。
横たわるサーフボード、駆け抜けるランナー。なかなかレアな画です
最後方に並んでスタートしていった江田さん・川野さんを見送ると、あっというまにランナーの
カラフルな背中が最初のカーブに吸い込まれていきました。え?
吸い込まれ…? どこに?
往復10㎞とはいえ、ひたすら砂浜の直線を走るのではなかったのが
このレースのミソ。砂浜をこの大会のために独り占めしているわけではありません。途中、漁をしているゾーンなどを迂回するため、いったん道路に上がる、砂の坂を上り下りするポイント(迂回路)が何か所も待ち受けていたのです…!
「烏帽子岩を目指して走れ!」とパンフレットにあった
ように、5kmの折り返し地点は、海にそびえる“烏帽子岩”
の対角線上のあたり。
でもその烏帽子岩、ぱっと見では視認できません。
アレか?
はるか彼方にぼんやりと見えるアレなのか…?
とにかく、折り返し地点…とっても遠い模様!
まずは5kmの部出場の選手から、続々とランナーが帰還! がんばれー! 思わず声援を送ります。
「キツかったです! ふだんのタイムの倍かかりました」「足首やわらかい人はさほど気にならないのかな。
僕みたいに蹴るタイプの走り方をしていると、もろに砂に足を取られてダメでしたねー」
と上位でゴールした猛者たちも相当キツかった様子。
「5kmにしておいて良かった、ハハハ」などと汗だっくだくになりながら筋肉質な男性ランナーが言っているのを
聞くと10㎞の部に出ているふたりの安否が気遣われます……。
どうなった、江田さんの初レース!
―― そして1時間20分…… ――
来たーー!
最後の迂回路方面から現れたのは、
この日のために用意したミントブルーの
ウエアが輝く江田さん!
苦しそうな顔でゴールに向かっています。
しかし足取りはしっかり。あと少し、がんばれ~!
ゴール!!!!!!
江田さんやりました! 1時間22分で完走です!
「キツかったーーー!地獄でした!(笑)」
そして1時間40分、ついに川野さんも帰還!
レース中にずっと抜きつ抜かれつしていた
という男性ランナーに、最後の力をふりしぼり
競り勝ってのゴールです。
体調がイマイチのなか、しっかり走り切りました!
――おふたりともお疲れでした! 完走おめでとうございます!
江田
「きつかったですーー! 『2km』ていう表示が出たとき私の中ではすでに4㎞だったので、心が折れかけました。
水を飲んだとき多少歩いたぐらいで、走り続けられました。階段昇りの成果かな?
そういえば水のボトルをぽいって捨てるのにびっくりしました。
これがレースというものなんですね…!
でもあちこちで写真を撮りながら走っている人もいたり、ゆるい雰囲気で皆さんマイペースで走られてました」
―折り返し地点の目印、烏帽子岩はこちらからだとかげろうみたいだったけど、見えました?
江田
「ぼんやりと。まぼろしム―大陸かと思いました。ぜんぜん近くならない、まぼろしの(笑)」
――まさに皆さん砂浜との戦いだったようですが……。
江田
「川野さんと一緒にスタートして一回目の迂回で道路に上がったとき、『…だよね~?
まさかね~。砂浜なわけないよね~』と言い合ってたらまたすぐ砂浜に下りて。
そこからは、ホントに砂浜を走るんだ、と現実を知り、覚悟を決めてお互いのペースで、と分かれて走りました」
川野
「もうアスレチックでしたね、蟻地獄。砂地獄(笑)。迂回の砂坂上りも何回もあって……全部で何か所あったんだろう
(※編集部調べ・7ヵ所×往復)…。手をついて上り下りしたところもありました」
江田
「走りながらなるべく固い砂を求めて海側に寄るんですけど、そうすると波が来て濡れそうになるし、
乾いてる砂は足をとられる。
魚や鳥の死骸が結構あって、ぼんやりしてると踏みそうになるのであわてて飛び越えたり……」
川野
「私が今まで出たことのあるマラソン大会とは違った(笑)。
でも誘導の方も適切だったし、リタイヤしないか心配だったけど安心して走れました」
江田
「風は気持ちいいし景色は最高、気持ち良かった!」
川野
「かっちり整備されたシティマラソンとは違ったワイルドなレースだったね」
江田
「10㎞走れるか不安だったけど、やり遂げた感があります。生きてる!って感じがする!」
またレースに出たいです
何かと悩み多きアラサー女子のふたり。「将来がぼんやりしていて、まるで烏帽子岩です」などとうまいこと言いつつ、
「でも今日走れてなんかスッキリしたね」
「これから美味しいしらす丼食べて帰ります!」と元気に鵠沼海岸駅へと向かっていきました。
目標をもってランニングすること。そしてレースの高揚感、達成感。
友達とそれぞれのレースを戦い、楽しむこと。また次のレースで味わいたくなるのかもしれません。
江田さん、ランデビューおめでとう。おふたりとも、お疲れ様でした!
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