― さあいよいよ本題、紫外線ケアをどうしたらいいのか教えてください～！

「まず昼間に走るなら必ず日焼け止めを塗る、これはもう基本中の基本です。その際、みなさん肌質はそれぞれなので、日焼け止めを選ぶ際、肌質によってケアを変えるのが前提ですよ。仲間が使っているから自分も同じでＯＫ！というわけにはいかないので要注意です」

― わっ、それやりがち！　肌質によって、というと…？

「ランニングは汗をかくので、ふだん肌トラブルのない、強めの肌の方ならウォータープルーフタイプなど水で落ちにくいものをしっかり使用してＯＫです。洗顔の際は、専用リムーバーなどを使って塗ったものはきちんと落としましょう。これでとくに肌荒れがないのなら、肌に合ったケアができているということ。逆に肌の弱い方は、なるべく刺激を与えない“ やさしいものの 2 重づかい ”から始めるのがベター。①ベースとして肌にやさしい日焼け止めを塗ったら　②ＵＶファンデーションでカバーする。この二重対策で崩れにくくなりますよ！　自分に合った日焼け止め、SPF値を見つけることがとても大切です」

― なるほど！　ちなみにその日焼け止めに表示してある「ＳＰＦ」の数値ですが、やっぱり数字が大きいほうが紫外線をガードしてくれそうって思えるのですけども。強いものを毎日塗ったりしても安心なんでしょうか？

「実はＳＰＦについての解釈や用い方は、メーカーさんによってまちまちなのです。ＳＰＦ20～30ぐらい数字が低くても日常の紫外線なら十分という場合も、いやいや50など高いものこそ万全！というメーカーもあるんですよね。だからこそ、ＳＰＦの高さについても、ウォータープルーフタイプなどの成分についても、自分の肌につけてみてトラブルにならない、負担がないもののさじ加減をチェックして、ちょうどいいバランスを見つけるようにしましょう。また、長時間のランニング（できればレース中も！）では塗り直しが必要です。一度しっかり塗って安心しているより、ランニングで汗をかいているので1～２時間おきなど、こまめに塗り直すことが効果的ですよ」

― そうそう！　塗りなおしを怠って日焼けしてしまい、肌が敏感になってしまって、日焼け止めすらピリピリして塗れなくなって困ったことがあります……！

「紫外線を浴びて日焼けしてしまったと思ったら、その後の3日間がポイント。この期間うんとシミ対策に励むことでシミの素が作られるのを阻止できます！」

― ではでは……日焼けしちゃった際はその勝負の３日間、どうフォローすれば良いのですか～～！

「前回にお話した、シミの素・メラニンが作られる過程がありましたね。あのメラニンが生成される化学反応を阻止してくれるのがビタミンＣなのです！上の２つの図を見てください。サプリメントでももちろん良いのですが、野菜など吸収率の良いとされる天然ビタミンＣをたっぷり摂取することで、紫外線ダメージがメラニン生成に向かう動きを阻止してくれます。特に、レースや練習でたっぷり走ったあとは、体内に活性酸素がたくさん発生しています。すると活性酸素消去のためにビタミンＣが多く消費されてしまいますよね？　ますます肌の回復のためのビタミンＣが必要になるというわけです…！」

― わあ！　ビタミンＣ、とっても必要……！　筋肉痛は早く治ってほしいけど、肌のダメージもちゃんと回復してほしいです。外側からのスキンケア自体はどうしたら良いのですか？

「日焼けした後は肌のバリア機能が崩れてダメージを受けやすく、水分がカラッカラの状態。とにかくやさしい、アルコールや香料などの刺激のない敏感肌用化粧水などで、水分補給をじっくりたっぷりしてください。肌が熱をもっているなら、やけどと同じです。冷やして肌を鎮静化してあげましょう。そしてそして、ぜひレース後にやってもらいたいスペシャルケアがあるんです！　ヒントは殺菌作用のあるアロマオイルですよ。ふふふ…」

― アロマ気になります！！　教えてくださいー！！

⇒ひろみん先生おすすめのスペシャルケアって？　さらに気になるPART3に続きます！