走る前と走った後、脈拍をとっているランナーの姿を時折見かけますね。これには、体調をチェックする意味があります。過労、微熱、睡眠不足の状態は脈拍数に(心拍数にも)表れます。たとえば、朝起きた時の脈拍が、いつもより5、6拍/分高ければ、何らかのストレスにさらされているのかもしれません。自分の平常時の脈拍数を(心拍数も)知っておくといいでしょう。ここでは、脈拍数も心拍数も原理は同じだと考えてください。
トレーニングの効果を上げるためには、日常生活の強度を上回る運動をしなければなりません。そこで、そのトレーニングがどれくらいの運動強度であるかを知る方法のひとつに、心拍数があるのです。心拍数は、運動強度が高まるにつれて上昇します。
ウォーミングアップの段階では(ジョギングの場合)、110拍/分を目安に12~15分間。それから徐々に心拍数を上げていきます。主運動中の最大心拍数の目標は、年齢、体力などにより異なります。これについて、スポーツ医学の権威・マフェトン博士は、「180公式」を提唱しています。普通に健康な生活を送っている人の場合は「最大心拍数の目標=180―年齢」、つまり40歳なら140拍/分、60歳では120拍/分ということになります。しばらく体調が悪い時はこれから5拍をマイナスし、逆に体調が良い時は5拍プラスします。この心拍数を維持しながら走ると効果的なトレーニングができるというわけです。
クーリングダウンの段階では、徐々に心拍数を下げていき、ウォーミングアップと同じ時間をかけてトレーニング開始前の状態に戻していきましょう。
最近では、心拍数を測定するハートレイトモニターや、その機能を搭載したウォッチも市販されています。トレーニングに活用していけば、より効率的なランニングが展開できます。
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