継続してランニングを楽しみたい、でも夜は忙しくてなかなか走る時間がとれない……。そんな人は少し早起きして、朝走ってみましょう。朝のさわやかな大気の中をゆっくり走れば、いつもは見えない景色に出会います。小鳥のさえずり、ほころびかけた路傍の花、木々の緑、青空に浮かぶ雲。自然の変化や、季節の訪れに敏感になるでしょう。心身がはっきりと目覚め、フレッシュな気分で今日一日がんばろうというエネルギーが湧いてくるはずです。お気に入りのコースを見つけたら、走る楽しさもアップします。
朝のランニングは、次のことに注意してください。
寒い季節は、室内と屋外の気温差が大きくなります。薄着で外へ出たとたん、ぶるぶるっとなることがあります。この時、血圧が急上昇し、心臓への負担も大きくなると言われます。ふだんから血圧の高い人や、不整脈が出たりする人は特に注意が必要です。
寒い季節のウエアは、ウインドブレーカーや手袋を準備して、急激な温度変化に備えてください。走って身体が暖まってきたら、脱ぐように。
また、気管支が弱い人は、乾燥した冷たい空気を吸い込むと、喘息の発作を起こす場合もあるので、マスクをするといいでしょう。
朝のランニングは、ほとんどが朝食前に行います。空腹状態(低血糖状態)で走るわけですが、走る前にスポーツドリンクなどをコップ1杯飲むといいでしょう。水分と糖分が補給されます。特に空腹でない限り、スポーツバーなどをかじる必要はないでしょう。
朝起きて間もないうちは、まだ身体も硬く、目覚めていない状態です。そこで、いつもより念入りにウォーミングアップ(ストレッチング)を行ってから、ゆっくりと、体調をみながら走ります。走った後はクーリングダウンで終わります。全部で30分くらいで切り上げましょう。