エアロバイクに代表される固定式自転車には様々なプログラムが設定されています。そのプログラムのほとんどは心拍数を一定に保つ形式になっていますが、対象は、普段定期的なトレーニングをしていない方や定期的でも低い強度のトレーニングをしている方などのいわゆる一般の方です。
それらのプログラムは、トレーニング中の心拍数を読み取り、その心拍数を元に負荷を変化させて目標の心拍数でトレーニングできるように調整されます。プログラムをスタートさせるとウォーミングアップから始まり、その時の心拍数を読み取り、それに対応させながら徐々に負荷が上がっていきます。トレーニング中の心拍数が機械の期待している心拍数より低ければ負荷を上げ、高ければ負荷を下げるということを繰り返し、目標の心拍数にもっていくように設定されています。
トレーニングをしているランナーの心拍数は一般の方より低くなっていますので、ウォーミングアップが終わると機械は負荷がかなり軽すぎると判断し、一気に高い負荷にしてしまいます。一般の方と心拍数の反応が違うので、極端な反応を機械は繰り返してしまうのです。ウォーミングアップなしに一気に心拍数が変化するような運動はあまりお勧めできません。
エアロバイクを使うなら、マニュアルトレーニングを選択してウォーミングアップを行った後、2分ごとに25Wずつ負荷を上げていき、目標心拍数に達したらその負荷で一定時間トレーニングします。
自転車とランニングでは自覚的な強度は変わってきますが、ランナーは走ることだけに集中してしまいがちです。これを機に自転車や水泳、ウェイトトレーニングに目を向けてみてください。