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タバコを吸っても大丈夫?

タバコが好きなランナーもいますが、タバコはランニング能力の低下につながります。

ランナーは、呼吸で取り入れた酸素を、血液中のヘモグロビンと結合させて全身の細胞まで運んでいきます。この酸素は、走るためのエネルギーを作り出すのに使われるのです。したがって、酸素を運ぶ能力が高ければ高いほど、速いペースで走り続けられるというわけです。

ヘモグロビンは酸素と結びつきやすい物質ですが、一酸化炭素に対しては、その250倍も結合しやすい性質を持っています。そのため、吸い込んだ空気に一酸化炭素が混じっていると、ヘモグロビンはまず一酸化炭素と結合してしまい、その分だけ酸素と結合しなくなるのです。

タバコを吸うと、一酸化炭素が肺に入ってきます。するとヘモグロビンの5~7%が一酸化炭素と結合してしまい、それだけ酸素運搬能力が低下します。これは、そのままランニング能力の低下につながります。

またタバコの煙は、肺にも直接ダメージを与えます。肺は、肺胞という小さな袋の集まりで、この袋が枝分かれして細くなった気管支の先端についています。肺胞には毛細血管がからみついていて、ここから空気中の酸素が血液中に入り込みます。ところが、長期にわたって喫煙していると、肺胞の入り口がつぶれてしまい、肺としての機能を果たさなくなってしまうのです。

やはり、ランナーなら禁煙したいですね。

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