仕事、人間関係、家庭の問題……。今の私たちは常にストレスにさらされながら生活しています。現代社会を生きていく以上、ストレスは避けて通れませんが、ランナーは走ることで、よりうまくストレスを解消していくことができるようです。さわやかな自然の中を走ることで、心身が解放され、体内に新しいエネルギーが満ちていくのが感じられるでしょう。
以下、ランニングがストレス解消になるという説をいくつか紹介します。
●エンドルフィン説
長く走り続けることによって、麻薬によく似た鎮痛作用のあるホルモン(エンドルフィン)が脳で分泌され、その作用によってランナーが快適な気分になれる。「ランナーズ・ハイ」とも言われる。
●瞑想説
ランニングのように単調な動きの結果、瞑想のようにリラックスした意識状態になれる。
●体温上昇説
ランニングをすると体温が上昇し、鎮痛効果が得られる。
●気晴らし説
ランニングは、不快な認知、感情、行動から気をそらせてくれる。
●支配感説
運動によって体力が高まると、自分自身をコントロールできているという支配感、制御感、充足感を覚える。
さらに、定期的に運動している人のほうが、心理的ストレスから身体を守るためのリカバリーがうまく働く、という実験結果もあります。酒やタバコでストレス解消という人も多いでしょうが、いずれも一時的に嫌なことを忘れる作用しかありません。
なお、走った後のケアとして、ストレッチングをした後は、音楽を聴くなどしてリラックスすると、さらにストレス解消の効果も上がります。