買い替えの目安として誰にでも一番分かりやすいのは、アウトソールがすり減って、ミッドソールが出てきた時です。
この時点ではまだまだはける場合が多いですが、シューズの機能を100%発揮するには、この時期までといえます。あまりにすり減ったシューズで走り続けると足首、ひざ、腰など故障の原因にもつながります。
また、日頃のちょっとした心遣いが、気に入ったシューズを長持ちさせることにもつながります。走り終えたらシューズキーバーや新聞紙を使って、シューズの形を保ちながら、湿気の少ないところに置く、これでもだいぶ劣化を防げます。雨に濡れたり泥のついた場合は特にケアが大事で、洗って風通しのよい日陰に干します。
また、シューズの素材(主にソール)の復元には48間程度かかるといわれています。すなわち一度はいた場合、クッション性が回復するなど機能が十分に発揮できるのは2日後。そのためにもう1足用意して、交互にはき分ければ、シューズの持ちはだいぶ違ってきます。
経済性を考えればインソールを新品に変えるのも一手です。市販のものに入れ替えるだけで足入れの感覚やクッションが違ってきます。シューズの外観やアウトソールだけでなく、インソールのチェックも時々しましょう。
専門ショップや大会会場などでは時折、古いモデルのシューズが格安で販売されています。こういう機会を利用するのもいいですが、買い溜めて、それから3、 4年もはかずに保管するとなると問題がでてきます。ソールは見えないところで徐々に硬化して、クッション性が悪くなります。接着剤も化学変化を起こして、はがれやすくなるので いくらはいてなくて新品同様だからといっても、3~5年もたったものは劣化が進んでいると考えてください。
イラスト/げんゆうてん