給水所は、およそ10kmのレースでは1カ所、20kmでは2、3カ所、フルマラソンでは5~8カ所程度設置され、紙コップに水、スポーツドリンクなどが用意されています。給水を取るということは、レース中の水分補給という目的の他、気分転換にもなります。
効果的な給水の方法として、よく言われているのが「のどが渇く前に、こまめに取ること」です。のどが渇いてから飲むのではちょっと遅いのです(のどが渇くということは、すでに脱水症状が始まっている)。給水量の目安としては、5kmごとに100~150ml程度です。
給水は「多過ぎず少な過ぎず」が理想ですが、冬のレースでは飲み過ぎに注意しましょう。冬は汗をかきにくいので、余分な水分がお腹にたまって走りにくくなります。また気温が低い場合は、尿意をもよおす原因にもなります。
夏のレースでは、給水がかなり重要になってきます。暑い中での給水不足は、熱中症や脱水症を引き起こすこともあります。こまめに水を飲むと同時に、頭(額、後頭部)や足(太ももの前面)に水をかけて冷やす工夫もしましょう。
紙コップでの給水も思ったより難しく、鼻に入った、むせた、こぼしたという失敗も多いでしょう。走りながら給水したいという人は、(1)コップの中身をあらかじめ半分に減らし(2)紙コップの上部を持ち、コップの口を指で細くつぶし、(3)細くなった紙コップをすっぽりと口にふくんで水を飲むようするといいでしょう。給水も、回数を重ねていくうちに上手になっていきます。自分の給水のスタイルを見つけてください。