初めてのレースに不安を感じているでしょう。でも、レースの目的は、苦しい思いをしてゴールをめざすことだけではありません。大いにレースを楽しみましょう。これが一番大切なのです。
初レースでは、自分のペースを見失いがちです。特にスタート時、周りの速いペースに流されたりしますが、少し走ってみて、自分のペースを取り戻し、落ち着いて冷静になることです。気をつけたいのが、あせって周りの速いランナーについていき、途中でばててしまうこと。これでは、せっかくのレースが台なしになってしまいます。「笑顔でマイペース」をキープしてください。
レースも後半にさしかかり、思ったよりペースも落ちず、今日はちょっと調子がいいぞと思ったら、ラストまでがんばってスパートしてみましょう。また初心者も、ラスト1kmはスピードを上げて走り切りましょう。ゴールではこれまでにない達成感が味わえるはずです。その後、しみじみと充実感がこみあげ、レースに出てよかった、また出てみようと思うようになるでしょう。
レース中、老若男女、スリムでかっこいい人、太った人など、いろいろなランナーに出会います。同時に走り方もみんなさまざま。そんな中で、周囲を観察すると同時に自分自身をも分析してみましょう。フォームにおいては、ピッチやストライド、腕の振りがきちんとできているかどうか。また、すてきなウエアを着たランナーに会ったら、私も着てみようと考えたり、そんなことを考えていると、ゴールが近付いてくるものです。
なお、沿道で応援してくれる人には、こちらも笑顔で応えましょう。声を出したり、手を振ったりすると、かえって元気が出るものです。