レースで着用するウエアとシューズは必ず必要ですから、家を出る時に一式そろっているか必ず確認してから出発してください。ウエアは最初から着ていれば忘れなくていいと思われがちですが、ウォーミングアップで汗をかいた後、濡れたウエアを着たままスタート地点で待たされたりすると、お腹を冷やしたり、調子を崩す原因になりますから、おすすめできません。レースで着用するウエアは荷物として持っていき、ウォーミングアップ後にレースウエアに着替えましょう。シューズの中もアップを行うと予想以上に蒸れますから、ソックスもはき替えるのが理想です。また、シューズは給水所で濡れることもあるので、帰りのことを考えて、レース用は別に用意した方がいいでしょう。
慎重に準備したつもりでも、大会には何かと忘れ物をすることが多いようです。レースに集中するためにも忘れ物はしないように。右上の表を参考に、チェック表を作っておけば安心です。荷造りする際に、チェックしながらバッグに詰め込むようにしましょう。
最近、大会会場にランニングショップが出店していますが、近くにスポーツショップがない人にとっては、商品を手にとって選べるチャンスですし、掘り出し物も数多く販売されています。現金は、レース中もウエストポーチを使用して必ず身に付けるなど、工夫次第で、大会参加をより有意義なものにできるでしょう。
三村 寛一(大阪教育大学スポーツ講座教授)