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意外と大切、パワーの源「脂肪」

走るのに必要なエネルギーは、グリコーゲン(炭水化物を摂取することで体内に蓄えられる)だけではありません。ゆっくりジョギングや、LSD(エルエスディー=Long Slow Distance 長い距離をゆっくり走ること)の時にも、脂肪がエネルギーとして多く活用されます。

また、炭水化物は1gにつき4kcalのエネルギーとなりますが、脂肪は7kcalと高いため、ハードなトレーニングで消費カロリーが多い時は、脂肪の方が効率よくエネルギーを補給できるのです。しかし、もちろん脂肪の過度な摂取は、肥満や動脈硬化を招く危険もあります。

肉、魚、卵、牛乳などさまざまな食品に含まれる脂肪は、摂取過多になりやすい栄養素です。運動量が多くなる日中は、やや脂肪の多い食事をしても仕方ないとしても、夕食では、肉はシャブシャブにする、魚なら、脂質の多いサンマやサバは焼いて油を落とすか、マグロ、カツオの赤身、サケのような低脂肪のものを食べるといった気配りも必要です。

けれども、脂肪も大切な栄養素のひとつなのですから、全く排除するのではなく、上手くつきあっていくことが賢明です。たとえば、ビタミンA、D、Eは脂肪と一緒に摂取するとスムーズに吸収されます。小松菜、ほうれん草、ニンジンなどは、オリーブ油やエゴマオイル(シソの一種の油)といった血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす油で調理しましょう。

いずれにしても、脂肪は消化吸収に時間がかかるため、レース前は脂肪を控えた方がいいでしょう。

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