走行中、お腹がすいたと思ったら、突然ガクッとペースが落ちて走れなくなった……。これは、走るために必要な体内のエネルギーが底をついた状態です。いわゆる「ガス欠」ですね。
しかし、この時点でいくらスポーツドリンクやジュースなどの糖質の多い飲み物を飲んでもさほど効果は期待できません。また、濃い飲み物ほど吸収に時間がかかってしまいます。給水所に飴、バナナ、おにぎりなどが用意されてあれば、ぜひ取りましょう。気分的にも落ち着き、また走ろうという元気も湧いてきます。
このように、レース中、お腹がすいて走れなくなっても、せいぜい給水所でドリンクを飲むことくらいで(給食があれば取る)有効な対策はあまりありません。大切なことは、レース前からエネルギー切れが起きないような対策を立てておくことです。
レースの3日前から、ご飯、うどん、パン、パスタなどの炭水化物を多めに取って(糖質比75%の高糖質食のカーボローディングが理想、脂肪は取り過ぎない)、体内にグリコーゲンを貯えることが大切です。エネルギー切れは前半のスピードの出し過ぎでも起こるので、前半は意識して抑えましょう。
スタート直前、エネルギー補給ゼリーや大福、カステラ、飴などの甘いものを食べるのもいいでしょう。エネルギー切れが心配なランナーは、飴やエネルギー補給ゼリーを携帯すると安心ですね。