レースや練習中のトラブルとして脚のけいれんを起こすことがあります。
脚のけいれんは、(1)寒さや冷え、(2)局所の筋肉疲労、(3)血液・筋肉のイオンバランスの乱れ、などの原因が複雑に関与して起こります。どこの筋肉でも、条件がそろえばけいれんを起こす可能性があります。
けいれんが起きたら、走ることができても、まずペースを落とし様子を見ましょう。おさまらない場合は、立ち止まってストレッチングをします。けいれんした筋肉をゆっくりと伸ばすように行います。寒さが原因になっている時は、衣服を着て保温を心がけたり、軽いマッサージで筋肉を温め、ほぐしたりします。暑い季節によく起きる熱けいれん(汗による塩分喪失で起こる)は、水分や塩分をとるといいでしょう。
たびたびけいれんを起こしていると、起こりそうな予感のする場合があります。そんな時は、無理せず早めにペースを落とし、けいれんが起きるのを避けましょう。頻繁にけいれんが起きるということは、やはり1カ所の筋肉に負担がかかる走り方をしているということです。フォームのバランスはいいか、もう一度見直してみてください。
けいれんを予防するには、カリウムの豊富なバナナを取ったり、水よりもスポーツドリンク(イオン飲料)で給水するといいでしょう。さらに大切なのが、ウォーミングアップ。特に寒い時期は、冷えから来るけいれんもあるので、入念なアップが必要です。