スポーツドクターとは何でしょうか。一般の医者とどのように違うのでしょうか。
ケガの治療をするという意味では、スポーツドクターも一般の医者も同じです。けれども、やはり実際には治療の取り組み方に差があるようです。
一般の医者にかかった場合、治療することが第一義と考えるケースが多いようです。つまり「ランニングを早く再開したい」というランナーの希望は二の次になったり、なかなか理解してもらえないようです。別に競技者じゃないんだから走らなくたっていいじゃないか、という態度の医者もいるとか。
そこで日本体育協会ではスポーツ医制度を1982年に発足させました。スポーツによって発生する障害の治療と予防を、専門的な知識と医療技術を持った医者が行うという趣旨からです。所定の講習を受け、単位を取得して初めて日本体育協会スポーツ科学研究所からスポーツ医として公認されるのです。
ランナーがケガをした場合、スポーツドクターにかかるのがいい理由は、スポーツによるケガの治療が豊富なこと、そのために故障箇所の発見も早く、適切な治療はもちろん、ランナーの立場に立ったアドバイスや指導が受けられることです。ドクター自身も走っている場合は、さらに身近なアドバイスが得られるはずです。
スポーツドクターにかかる時は、練習日誌を持参し、過去の故障状況、今回のケガに至った状況を説明できるようにしたいものです。
身近でスポーツドクターを探すには、スポーツ外来のある病院を探す、日本体育協会に問い合わせるなどの方法があります。さらに「日医ジョガーズ」という団体もあります。これは、走るお医者さんの会といったもので、加盟している医者は各地にいます。走るお医者さんなら、ランナーの気持ちもわかってくれるでしょう。