ランニングを行うことは健康の保持増進や快適な生活を送るには欠かせません。しかし、自分自身の体調を深く認識していないと、身体に大きな負担をかけているのも事実です。
内臓が疲れてくると体調に大きく影響してきます。内臓に大きな負担となりうる場合は下記の通りです。
●食後すぐのランニング
食後すぐのランニングは、胃や腸などの消化器系の血流量が減り、機能が低下するので腹痛を起こしやすくなります。
●睡眠不足や二日酔いのとき
睡眠不足や二日酔いの時にランニングを行うとスッキリした感じがするかもしれませんが、身体には大きな負担となります。
●体脂肪の多いランナー
体脂肪を減らすことも内臓への負担を軽減させます。内臓周囲の脂肪を減らすことで機能が向上するからです。
一舶的に、走り込みをしているランナーや、腹筋・背筋を強化しているランナーは内臓が強いランナーといえますが、内臓に負担をかけないことが結果として内臓を丈夫にすることにもつながります。これらのことを日々の練習や生活リズムの中で考え、できるだけ内臓に負担をかけないように心がけましょう。
また、疲労回復に1カ月以上かかるような方は、2つの疾患の可能性が考えられます。
1つめはスポーツ貧血の可能性です。ランニングを行うと大量の汗と一緒に鉄分などのミネラルも体外に出てしまいます。また、着地の衝撃で赤血球が破壊され、貧血になりやすくなります。
2つめは過剰なトレーニングによるオーバートレーニング症候群です。対処法としては1週間ほどの練習軽減、2~3日の完全休養、念のため医師の診断が必要です。
体調を早く回復する方法ですが、ランニングの後、筋肉に蓄積した疲労物質を追い出すには軽く身体を動かした方が効果的です。クーリングダウン時にストレッチングを行うことは筋肉や腱を伸ばし、柔軟性を高めるだけでなく、血流をよくして疲労物質を除去する効果があります。
サウナや入浴(温泉)などは発汗作用により新陳代謝を高める効果があり、静脈血の循環がよくなるので、筋肉にたまっていた疲労物質が除去されます。身体だけでなく心もリラックスできるので疲労回復には効果的です。
また、ランニング以外のスポーツをしてみるのも身体に新しい刺激と発見をもたらし、リフレッシュ効果をもたらしてくれます。例えば、水泳、エアロビクスダンス、登山、自転車、ウォーキングなどです。
睡眠時には、布団の下に座布団などを敷き、足首からひざを心臓よりも高くして睡眠をとると、血流が良くなり疲労回復に効果があります。
自分自身をよく理解し、健康であること、一歩一歩脚を前に出すことの喜びを一日でも長く感じていけるよう、普段から身体への負担を減らす生活を送りましょう。